2016年11月3日木曜日

MacBook Pro (Late 2016)のTouch Barの設計についての考察

先日発表されて間もなく発売されるMacBook Pro Late 2016のTouch Bar搭載モデルですが、Touch Barの部分はmacOSでなく別のwatchOSのバリエーションで稼働しているらしい、という情報がありました。
MacBook ProのTouch BarはwatchOS(の変種)で稼働?
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1610/31/news063.html
なぜそのような設計になっているんだろうと考えてながら、そういえばMacBookにBoot Campを使ってWindowsをインストールした場合ってどういう挙動になるんだろうと思っていたら、単に通常のファンクションキーとして表示されるという情報も見つけました。
新型「MacBook Pro」のTouch Bar、Boot Camp上のWindows利用時は通常のファンクションキーが表示される
http://taisy0.com/2016/10/29/75833.html
考えるに、仮にTouch BarがmacOSと統合された機能として稼働するように設計した場合、ハードウェア単独では機能できず、つまりWindows用のTouch BarドライバのようなものもAppleが設計していく必要がある。Touch Barを独立したOSを持つ独立のハードウェアとして設計し、macOSの状態とは関係なく、デフォルトの状態ではファンクションキーとして疎結合な状態で動作するようにしておけば、macOSがTouch Barの機能をオーバーライドした場合だけ任意の表示や挙動をさせることができるという設計になっていることに気づきました。

MacBook ProではWindowsだけでなくLinuxなどもインストールすることが可能なので、Appleや他のOSデベロッパが必ずTouch Barの機能メンテナンスをすることなく、それでいて(必要があれば)Touch Barの機能を最大限に利用することができる設計が、Touch Barを独立したOSとすることで実現でき、そのOSは小さいフットプリントを持つ必要があるので、watchOSの変種として開発することでそれ自体のメンテナンスコストも最小限に抑えることができる。というとても理にかなった設計であるということになるんだと思います。

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